
あの時の美容師の
一欠片の信用も宿っていない
空洞のようなマナコを
私は一生忘れることはないでしょう
「はい、是非お待ちしておりますw」
語尾に生えた草を
私は聞き逃しませんでした
なんたる屈辱
カスタマーとして
この美容室に通う事1年と数か月
この程度の信頼構築もできておらず
あまつさえ『どうせまた二か月後だな』
そんな突き放した態度で
見送られる羽目になるとは
「今後は絶対に
一ヶ月おきに来ますから!」
吐き捨てるように大それた予言を残して
私はその美容師の嘲笑から逃れるように
美容室を後にしました
あの美容師ときたら
客の言ったことは
右に左にイニミニマニモ1ミリたりと
疑うんじゃないってハナシ
もし私が一ヶ月後に約束通りきたら
その時はその薄ら笑い
曇り空耳に変えてもらおうじゃないの
🍎アカリ🍎
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