

アカリは己を恥じました
悪戯なトレーナーの提案に折れ
人目を気にして同調圧力に屈し
猛虎ひしめくジム内の間隙を縫って
ロッカールームを目指した結果
想定の三倍以上の接触事故を起こし
結果、更に人目から逃げるように
ロッカールームに逃げ込むという体たらく
優雅な朝活をしたかった
朝から負け犬になんてなりたくなかった
否、例え負けるにしても
負け方というものにも意地がありましょう
もしまた、眼前でシャトルランが
繰り広げられていたならば
そしてまた
トレーナーが人懐っこい笑顔で
参加を促してきたならば
私はこう言うでしょう
「終わるまで、待つよ」
余裕がある女ってこと バッキャロ
🍎アカリ🍎
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