
真夜中のジム
私以外は人っ子一人見当たらない
そこに颯爽と現れる細身の眼鏡をかけた青年
私以外
スタッフも誰もいないのをいいことに
彼はおもむろに通路に腰を下ろし
そこで腕立てを始めるのです
しかも、いつも寸分違わず
決まったスペースで
獣は縄張りを決して譲らぬものですが
彼もまた
社会から這い放たれたるべき一匹の獣
ということでしょうか
眼鏡をかけたまま汗だくになって
曇ってゆくそのレンズの奥に忍ばせた
獣の瞳には
一体何が映し出されているのだろう?
🍎アカリ🍎
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